『カラット探偵事務所の事件簿1』乾くるみ

やーらーれーたー。
作者が乾くるみなだけにこちらもそれなりに構えて読んでいたはずなのに。それでもやーらーれーたー。
しかし、そのやられた感がとても爽快。読み終わった瞬間、思わず笑みがこぼれる。
基本的には連作短編形式で、探偵事務所が舞台とはいえ限りなく「日常の謎」(起こっていることは非日常なんだけどね)に近い。
微妙に読者の猜疑心をくすぐるパーツが各所にちりばめられ、それらがミスディレクションとなって最後に“カラット”した気分になれる。
良作でした。
それにしても、これ「1」なんだよね。2巻以降はどうするんだ。それを考えるとまた楽しみが広がりますな。

カラット探偵事務所の事件簿 1

カラット探偵事務所の事件簿 1