読んだ本

『あなたの人生の物語』テッド・チャン

デビュー作からネビュラ賞を受賞し、本書に収録されているほとんどの作品で何らかの賞をとっているという現代SFの代表的作家、テッド・チャン。 寡作な作家でもあり、1990年にデビューしてから、本としてまとまっているのはこの一冊のみ。 日本での評判も高…

『カラット探偵事務所の事件簿1』乾くるみ

やーらーれーたー。 作者が乾くるみなだけにこちらもそれなりに構えて読んでいたはずなのに。それでもやーらーれーたー。 しかし、そのやられた感がとても爽快。読み終わった瞬間、思わず笑みがこぼれる。 基本的には連作短編形式で、探偵事務所が舞台とはい…

『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ

この本が発行された当時、なんかネットでは特にSF界隈で非常に評価が高かったような記憶がある。もともとカズオ・イシグロは『日の名残り』でブッカー賞を獲っている作家で、前評判は高かったわけだが、それにしてもなぜSF界隈でこうも評価高いのかといぶか…