『アイズ・ワイド・シャット』

監督・スタンリー・キューブリック、出演:トム・クルーズニコール・キッドマン

寝ようとしたらMovie Plusでやっていたので、ニコール・キッドマンのヌード見たさに見てしまった。

↑の意味では期待外れ(いや、ヌードシーンはあったけどさ)ではあったものの、さすがはキューブリック、二時間半もある映画なのに結局最後まで見てしまったよ。今日も仕事だからさっさと二コールの裸だけ見て寝てしまおうと思って見始めたはずだったのだが。

ぶっちゃけ表向きのストーリーは実に陳腐かつ一直線で、普通の監督が撮ったらあっという間に睡魔に襲われるか、途中で見るのをやめてしまっただろう。ただ、それをキューブリックが撮ると、「キューブリックだから、この先どうなるものかわからん」といったバイアスもかかってしまい、続きが気になってしまう。しかも。ひとつひとつのシークエンスがそれぞれ絵になっており飽きさせない。貸衣装屋のシーンなんかはとても好きだなあ。

また、選び抜かれたエロさを発散する女優たち。正直、二コールの出番は最初の30分を過ぎるとほとんどなくなってしまうのだが、都度都度トムの性的興奮対象となるために現れる女優たちがエロい。少なくともキューブリックは死の直前まで官能に対する感覚は衰えてなかったと個人的には思う。(貸衣装屋の娘のなんとエロいことか!)

トム・クルーズが単に夜の街を歩くシーンだとか、屋敷の中を廻るシーンだとか、台詞のないシーンの方が画面に見入ってしまった。この辺もさすがだなあ。

トム・クルーズニコール・キッドマンという当時の実夫婦を夫婦役として演じさせ、話題にもなったけど、この二人が起用されたことに対してあまりいい評判は聞かなかったように思う。ただ、個人的にはトム・クルーズの演技に不満はなかったし、やはりどう見てもカッコイイ。それだけで絵になるよ。しかも、こんだけカッコイイ男がこういう状況に陥ることに色んな意味で皮肉を感じるよ。

でもまあ、ニコールのエロシーンはもっと見たかった、というのが本音のところだ。

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