読みたい

『われら混線合唱団』高橋ユキ

「あら、復刊というか文庫化したのね」と今更ながら気づき、懐かしさから読みたくなったのだが、双葉文庫なのに出版社が「秋水社」となっていた。 噂には聞いていたけど、これがいわゆる編プロ持込の出版物、ということなのだろう。ただ、双葉社のブランドを…

『赤めだか』立川談志

てれびのスキマのこのエントリを読んで一気に読みたくなった。このエントリに挙がっている言葉だけでも名言だらけだなあ。赤めだか作者: 立川談春出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2008/04/11メディア: ハードカバー購入: 30人 クリック: 195回この商品を含む…

『古本屋の女房』田中栞

私の読む本の割合としては小説が9割以上なわけだが、なんというかもう少し幅広く読めよ、と自分に言い聞かせたくなり、小説以外で読たくなるような本をちょこちょこと探していた中で見つけた一冊。 本好きが嵩じて古本屋の女房にまでなってしまった作者が綴…

『梶原一騎伝 夕やけを見ていた男』斎藤 貴男

Amazonのレビューにもあるように、一定世代の男性にとって「梶原一騎」という名前と、彼がもたらした影響は遺伝子レベルにまで達して息づいているといっても過言ではないと思う。私もその一人なわけで、浅草キッドの『お笑い 男の星座』でも梶原伝説を興味深…

『ビバ・イル・チクリッシモ!』大友克洋、寺田克也

いやもうのどまで手が出かかってるんだけど、6,090円という価格だけが問題で、ポチっと押せない自分が情けない。いや、これがツールネタだったらそれでも迷わず押しそうな気もするんだけど、ジロはあまり見ていないからなあ。 なんのことやらわからない人が…

ハヤカワ文庫の100冊フェア

ハヤカワ文庫の100冊フェア「強い物語」なるものがはじまったようなので、戯れに何冊読んでいるか数えてみた。 ×「ディファレンス・エンジン 上・下」ウィリアム・ギブスン&ブルース・スターリング ×「宇宙飛行士ピルクス物語 上・下」スタニスワフ・レム ×…

『イベント学会のすすめ』イベント学会

某イベントの参考になるかもしれん。ただ、高い。イベント学のすすめ作者: イベント学会会長堺屋太一出版社/メーカー: ぎょうせい発売日: 2008/09/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 48回この商品を含むブログ (5件) を見る

『カラット探偵事務所の事件簿1』乾くるみ

出た!乾くるみの4年ぶりの新刊!待たせすぎ!カラット探偵事務所の事件簿 1作者: 乾くるみ出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2008/09/13メディア: ハードカバー クリック: 4回この商品を含むブログ (36件) を見る

『光車よ、まわれ!』天沢退二郎が復刊!

長らく復刊が待たれていた『光車よ、まわれ!』天沢退二郎がめでたく復刊! まあ、4年前に復刊ドットコムから復刊されてはいるのだが、復刊ドットコムだけあって2,835円と高額だった。それが今回は文庫で693円という大変手頃な価格と大きさで手に入れること…

『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ

この本が発行された当時、なんかネットでは特にSF界隈で非常に評価が高かったような記憶がある。もともとカズオ・イシグロは『日の名残り』でブッカー賞を獲っている作家で、前評判は高かったわけだが、それにしてもなぜSF界隈でこうも評価高いのかといぶか…

ハヤカワ文庫9月の復刊ラッシュ

本日発売も含む、今月のハヤカワ文庫の復刊ラインナップが個人的にはかなり凄い。SFではフレドリック・ブラウンの名作『天の光はすべて星』*1。スタニスワフ・レム『宇宙飛行士ピルクス物語』。カート・ヴォネガットのエッセイ『死よりも悪い運命』。 ミステ…

文庫化されたら読む本

といいつつ、文庫化される前に読んでしまうかもしれんけど。忘れないように。 佐藤正午も『Y』は読んだけど、それ以外も読みたいと思いつつ手が出ていないなあ。『5』よりも先に文庫化されている作品をなにか読んでみようか。5作者: 佐藤正午出版社/メーカー…

トム・ロブ・スミス『チャイルド44』

2008年度CWA賞最優秀スパイ・冒険・スリラー賞(イアン・フレミング・スティール・ダガー賞)受賞作。ロシアを舞台にした、実在の大量殺人犯をモチーフに書かれた作品らしく、既にリドリー・スコット監督で映画かも決定しているらしい。 それにしても新潮…

ジーン・ウルフ「新しい太陽の書」シリーズ

国書刊行会から『ケルベロス第五の首』と『デス博士の島その他の物語』が刊行されたことで、注目が集まっているジーン・ウルフ。そのジーン・ウルフのSFシリーズ「新しい太陽の書」が早川書房から文庫で復刊されているわけだが、表紙が全て小畑健。現在まで…

広瀬正『ツィス』

おお!なんと嬉しいことに集英社文庫から広瀬正の『ツィス』が改定新版で発行された! 広瀬正の著作はなんとか頑張って揃えてきたが、この『ツィス』だけが未入手だったのだ。即買い。ありがたやありがたや。広瀬正・小説全集・2 ツィス (集英社文庫)作者: …

『決壊』平野啓一郎

平野啓一郎は芥川賞受賞作『日蝕』をちょろっと目を通しただけで、その難解な文章に貧血を起こしてしまい、それ以来縁のない作家であった。 ただ、最近の作品は読みやすくなっているという噂だし、この『決壊』はテーマ的にも(最近流行ではあるが)興味があ…

『CREA』2008年9月号

『CREA』今月号の特集が「読書の快楽」だ。 東野圭吾、桜庭一樹、宮部みゆき、伊坂幸太郎という名前が並んでいるだけで読みたくなる。 最近はこういった雑誌でマンガが特集で取り上げられることが多くなった気がする。それだけマンガが大人社会での市民権を…