『ビバ・イル・チクリッシモ!』大友克洋、寺田克也

 いやもうのどまで手が出かかってるんだけど、6,090円という価格だけが問題で、ポチっと押せない自分が情けない。いや、これがツールネタだったらそれでも迷わず押しそうな気もするんだけど、ジロはあまり見ていないからなあ。
 なんのことやらわからない人が多数かと思われるので、一応書いておくと、この本は大友克洋寺田克也という日本を代表するアニメーター・イラストレーターが世界三台自転車レース*1であるジロ・デ・イタリアにはまり、自分たちでもチームを作ってしまうほどに盛り上がった結果、りんたろう小原秀一黒田硫黄高坂希太郎樋口真嗣といった人々まで巻き込んで一冊の豪華本を作ってしまった、というものである。
 なので、サイクルロードレースに興味がない人にとっては、魅力半減というか箸にも棒にもかからない本かもしれない。ただ、こちらで最初の数ページが立ち読みできるが、大友克洋寺田克也らの美麗なイラストが280点も載っているので、そちらのファンなら楽しめるかも(すなわちSF寄りの人たち?)。
 私自身はサイクルロードレース自体は好きだが、まともに見るのはツールくらい。まあこの2週間くらいは飛び飛びでブエルタも見てましたが、どちらかといえばイラスト目当て。ただ、この本で重要な位置を占めているであろう、マルコ・パンターニという選手は私自身思い入れの強い選手なので、そういう理由もある。
 さて、どうしよう、ポチっとしちゃうかなあ。

ビバ・イル・チクリッシモ!(2冊セット) 完全限定版

ビバ・イル・チクリッシモ!(2冊セット) 完全限定版

*1:あとの二つはいうまでもなくツール・ド・フランスブエルタエスパーニャである

『梶原一騎伝 夕やけを見ていた男』斎藤 貴男

 Amazonのレビューにもあるように、一定世代の男性にとって「梶原一騎」という名前と、彼がもたらした影響は遺伝子レベルにまで達して息づいているといっても過言ではないと思う。私もその一人なわけで、浅草キッドの『お笑い 男の星座』でも梶原伝説を興味深く読んだ。
 ただ、個人的にはそういった幻想を持つほどまでの人物の「伝記」というのは読むのに躊躇がある。偶像であったその人物像が崩れてしまう怖さがあるからだ。それでもこの本は読んでみたいなあ、と思ってはいる。それは自分が歳を取って梶原一騎の遺伝子が薄れてきているからかもしれない。

梶原一騎伝 夕やけを見ていた男 (文春文庫)

梶原一騎伝 夕やけを見ていた男 (文春文庫)

お笑い 男の星座2 私情最強編 (文春文庫)

お笑い 男の星座2 私情最強編 (文春文庫)

『古本屋の女房』田中栞

 私の読む本の割合としては小説が9割以上なわけだが、なんというかもう少し幅広く読めよ、と自分に言い聞かせたくなり、小説以外で読たくなるような本をちょこちょこと探していた中で見つけた一冊。
 本好きが嵩じて古本屋の女房にまでなってしまった作者が綴る古本屋エッセイ。本好きなら誰もが一度は夢見る古本屋という商売とその生活。安易に考えるほど楽じゃないことはわかっているけど、どこかで憧れずにはいられない。

古本屋の女房

古本屋の女房

Canon PowerShot TX1

 ひょんなことから知ったデジカメ。ただ、残念ながら既に販売は終了しているようで、メーカラインナップからも外れてるし、Amazonでも在庫なし。初代発売から一年以上経って音沙汰ないことから後継機は出ないのかなあ。初代はさすがにいくつかの不便があるようだけど、それを修正しての後継機ならかなり満足できそうなんだが。もったいない。